『涙の花嫁行列 たこ焼きの岸本2』(ハルキ文庫) 昭和五〇年代の春、高校生の十喜子は大阪の住吉大社の近くのお好み焼きと焼きそばのお店「フクちゃん」でバイトに励んでいた。 真面目な彼女の前に、突如現れたのが、歌手になるのが夢だという大学生の岸本進。商店街イチの男前で、とにかく女にモテる。 十喜子はこんなええ加減な人、好みとちゃうからと思いながらも、なぜだか魅かれていって……。 二〇二〇年大阪ほんま本大賞を受賞した『たこ焼きの岸本』、待望の第二弾。 笑いあり涙あり、美味しい食ありの昭和の大阪人情物語。